読書記録『一私小説書きの日乗 憤怒の章』『随筆集 一私小説書きの弁』『文学部唯野教授』

文学系を読む。自分の世界に浸りたいときはこういうのが一番である。

一私小説書きの日乗 憤怒の章 (単行本)

一私小説書きの日乗 憤怒の章 (単行本)

 

  西村賢太著『一私小説書きの日乗 憤怒の章』。最近読んだ本の中では一番ワクワクした。西村氏の生活が垣間見れて面白い。youtubeでこの人の映像を色々見たけど、人となりが面白いのでとても好きである。芥川賞受賞の際の風俗発言は話題を呼んでいたが、本書でも氏が定期的に行っている買淫が記録されている。あとは岩波書店の編集者とのやりとりがかなり面白い。著名人との交流もたくさん描かれている。

苦役列車』は受賞時の文藝春秋で読んだが、ちなみに本日は文藝春秋の最新号の発売日。小山田浩子の『穴』が掲載されている。

随筆集 一私小説書きの弁 (新潮文庫)

随筆集 一私小説書きの弁 (新潮文庫)

 

 西村賢太著『随筆集め 一私小説書きの弁』。上記の日記文学が面白くて、こちらも購入。本書の前半は藤澤清造関係。後半の随筆から先に読んだが、後から読んだこの前半部分こちらも面白かった。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

 

 筒井康隆著『文学部唯野教授』。学生時代に買ったものがそのまま積読されていた。文学理論のおさらい的な意味で読む。ストーリーも面白い。

 以上。